イエロー、ブライトトーンの花色は目立つし繊細です。
おしべが長いのが繊細感をだしているのですね。
この植物は実は落葉低木で、茎が木化して越年します。
花後には真っ赤な果実ができます。
花よりも実の方がフラワーアレンジでよく使われますね。
この花姿は虜になります。
そう言えば、この花のことをオトギリ草という言われ方もあります。
本来、オトギリソウは別の草花なのですが、最初は間違えて呼ばれてそれが広く普及してしまったのでしょう。
そういう花はいろいろあります。
例えば月見草などがそうです。
それで、オトギリソウは”弟切草”という字です。
この”弟切草”には物語があります。
こうです。昔々、鷹匠の兄弟があったそうです。
この鷹匠兄弟は、鷹が深傷を負った時に使う、先祖代々伝わる門外不出の良く効く傷薬を持っていました。
その良く効く薬は弟切草から作られていたそうです。
ある時、鷹匠の弟は、傷薬をつくる方法を人に教えてしまいました。
そのことを知り、怒った兄は弟を切り捨てたということです。
弟切草を切ると赤い汁が出てきます。
それは鷹匠の弟が斬られた名残だということです。